七五三の着物の刺繍の種類
七五三といえば、子供たちのかわいらしい晴れ姿。見ているだけで微笑ましい気持ちになりますよね。着物の刺繍は地域によっていろいろと種類がありますから、ここでそのことについて触れておきましょう。着物の刺繍の種類には、地域によって下記のような種類があります。
まずは京繍(ぬい)と呼ばれる京都の刺繍から。
平安時代、平安京ができたての頃には、着物の刺繍をしてくれる職人さんが京都におかれました。これが始まりという説が大きいようです。平安時代の女の人といえばあの奇麗な十二単。それだけではなく普通の着物や武具などに使われていたようで、今では神社の祭礼品、額などその用途は多種多様です。
京繍の技法はとても多く30種類くらいあるんですよ。しかしこれらのうち昔ながらのものと指定されているのはその半分しかないのです。
平安のずいぶん後にできた加賀繍。
室町時代もはじめの頃、京都から伝えられたものですが、その後その土地土地の職人の手が加わり、全く別物と称されるまでになりました。特徴は立体感のある模様。絹糸や金糸、銀糸を巧みに使った職人の技が光り、図柄がまるで浮かび上がったように見えそれはそれは素晴らしいものです。
日本の伝統的刺繍の一つを紹介しましょう。
それが江戸繍とよばれるものです。
時代は安土桃山。京都の方面から江戸に伝わり、武家社会に受け入れられ、大きく発展し現在にも至っています。
歌舞伎のときの特殊メイクに合う衣装、力士の化粧回しなどが江戸時代の中ごろ以降人気を博し、大きく発展したものです。その技法によって、種類も様々なものが刺繍の面白いところです。それではそれについて簡単に説明していきましょう。
まずは菅繍(すがぬい)と呼ばれるものから。
縮緬類などに用いられるのが一般的です。下地の経糸に沿って線を入れる方法で、布目を飛ばしていきながら縫っていきます。
次に平繍(ひらぬい)について。
横に広い面を平らにして、糸同士の間をあけないで隙間なく縫う縫い方のことです。横ではなく縦でも大丈夫です。
最後に相良繍(さがらぬい)
いぼ繍、こぶ繍と呼ばれることもあるようです。布にこぶを作って縫う縫い方だからです。
こうしてみると、随分と多くの技法があることに驚かれたのではないでしょうか。特に七五三などでは、たくさんの技法が組み合わさって、手の込んだ逸品となっているのです。
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